奥歯が痛む原因は、親知らずの可能性がありますthere is a possibility of wisdom teeth
元々親知らずがない方や完全に歯茎に埋まってしまっている方などケースは様々ですが、急に奥歯が痛み、同時に頬やリンパが腫れたりなどの症状がある場合、親知らずが原因の可能性があります。一度歯科医院を受診して、検査を受けることが大事です。
親知らずの痛みとは
私たちの永久歯は合計で28本あり、親知らずは永久歯がすべて生えそろってからあらわれます。生涯生えない方もいらっしゃいますが、奥歯よりも後ろのほうに生えてくる親知らずは、生えはじめのころには大きな痛みが慢性的に続くケースも少なくありません。
親知らずの生え方が特に問題なければ普段通りに生活できますが、ほかの歯に影響を与えている場合は外科的処置が必要です。
親知らずの状態
- 正常に萌出している親知らず
- 完全に埋没している親知らず
- 水平に埋没している親知らず
- 半分埋没している親知らず
正しく生えていれば抜く必要はありませんが、第二大臼歯の奥に生えるため、ブラッシングが難しく清掃不良になりやすい部位となります。歯科医院での検診を受け、定期的なチェックお勧めします。また、傾いて生えているケースでは、汚れがたまって痛みや腫れの原因になったりすることもあります。親知らずによる健康被害が著しいと判断されたら、抜歯になることもありますので、一度ご相談ください。
親知らずは抜くべきか?
「親知らずが生えてきたら抜かなければいけない」というイメージが定着しています。しかし、親知らずを抜くことによるデメリットもあり、抜歯には正確な歯科医師の診断が必要です。親知らずはほかの歯を治療する際の土台として役立つケースもあります。
虫歯や歯周病で近くの歯を抜かなければならない場合に、親知らずをブリッジとして入れられるためです。よほどの悪影響がなければ残しておくメリットも多いことから、親知らずがあるからといって必ずしも抜歯につながるわけではありません。
親知らずの抜歯について
親知らずの抜歯には外科的手術を受けることになります。生え方によって抜歯の方法は様々となりますが、局所麻酔を行うため、治療中の痛みはほとんどありません。複雑な生え方をしている親知らずに対しては、全身麻酔での手術が必要な場合もあります。
抜歯をおこなう際には当院にて注意事項をお伝えしますので、しっかりと守っていただくようお願いいたします。また、わからないことがありましたらお気軽にお話しください。
抜歯後に痛みを感じる場合
親知らず抜歯中には麻酔が効いているために痛みを感じませんが、抜歯後、麻酔がきれると強い痛みや腫れが起こる方もいらっしゃいます。
痛み自体は、時間が経つごとに消えていくものの、手術から数日は違和感を感じられることもあります。生活に支障が出るほどの痛みを感じる場合には、遠慮なさらずにご相談ください。